今日(2020/12/01)時点での成績を考えると、徳島ヴォルティス、おそらく今年はJ1への挑戦権を得られるのではないかと思う。前回(2014年)のJ1昇格の時は、たいした補強もしなかったのもあり、圧倒的に勝てず、年間3勝。最近の費用のかけ方からすると、2021年は、もう少しまともなシーズンになるのではなるかと思う。
が、いきなり、監督引き抜きの話し。最終的にどう落ち着くのかはまだまだわからないが、徳島も浦和もそれなりの覚悟が必要となる2021年シーズンになりそうだ。
徳島からみた、リカルド・ロドリゲス監督の離脱の影響
まずは、戦術。攻撃的なチームを作ったリカルド・ロドリゲス監督。後任をどうするのか?というのが最大のポイントになりそう。川崎の風間監督→鬼木コーチのような監督交代であれば、ある程度の、今年の戦術を引き継げそうだが、外部からの監督の場合は、まったくどうなるのかわからない。
次に、選手の引き抜きへの影響。監督交代があれば、来季のスタメン争いはゼロからのスタートの可能性があるわけで、今期の資産がある徳島以外でのスタメン争いとかわらなくなるので、年俸があがったりするのであれば、引き抜かれる選手としては、移籍しやすい気分になるのは間違いない。
兎に角、早めの監督決定(リカルドなのか、他の監督なのかはおいといて) が、来季J1で戦う上でかなり大事になると思う。監督決定が遅くなればなるほど、準備期間がながくなるので、そもそも、戦力的に劣っているであろう徳島では、来季、残留争いになる可能性が高くなる。
浦和からみた、リカルド・ロドリゲス監督の加入の影響
去年末宣言した「3年計画」はどこいったんだろう?1年で、最初から監督変えるつもりだったんだろうか。。。
というところからも推測できるとおり、悪く言えば堪え性が無い、良く言えば臨機応変する俊敏性があるのが浦和の特長
今年の浦和のサッカーとリカルド・ロドリゲス監督のサッカー、正直、かなり違うので、選手入れ替えも含め、戦術の浸透にはそれなりに時間がかかるはず。となると勝てない時期も想定されるので、その時期にクラブ・サポーターが耐えられるかどうか、というところがポイントにある。
そういった状況を回避し、早めにリカルドサッカーができるようにするには、戦術理解度が高い選手を引き抜いてくる、つまり、徳島から縦のラインを全部持ってくるくらいの大胆な選手獲得が必要なのだが、徳島からひきぬいてこれるのか?また、現徳島の選手がJ1で今年同様のパフォーマンスを見せられるのか?というところが問題になってくる。天皇杯のような一発勝負ならともかく、長いリーグ戦の場合、間違いなくJ2とJ1では選手クオリティに違いがあるので、いずれにしても、すぐに連勝できるようなチームにならないことを予想できるし、結局は、その勝てないであろう状況をクラブ・サポが耐えられるのかどうかというところになってくるはず。
とはいえ、今の浦和にミライは感じないので、なんらかの手を打つ必要があるという観点での、浦和のリカルド・ロドリゲス監督獲得は悪い話しではないだろう。