第99回選手権決勝戦 山梨学院vs青森山田

PKでの決着。

PKの是非は色々あるけど、トーナメント方式の大会なので、PKまで考慮しておくべき。PKを否定する方々は、ラグビーのように抽選の方がよいと思っているのだろうか。抽選だったらPKの方がまだマシだと思います。

優勝候補だった青森山田。確かに王者のサッカーをしていたし、内容的には、間違い無く、青森山田の方が優っていた。ポゼッション・アクティブサッカーvsカウンター・リアクティブサッカーの戦い。

戦力に大きな差があれば、ポゼッションサッカーの方が勝利の確率は高く、小さな差の場合、カウンターサッカーの方が有利にはたらく傾向があり、この決勝もその通りの展開。

ポゼッションサッカーを志す場合、押していても先取点が取れないという時間を、いかに短くするか?がポイントであり、得点できないと勝ちに繋がらないケースが多いどころか、負けるケースが少なくない。

青森山田の敗因をあげるとすれば、勝ち越した後の展開。全体的に悪くありませんでしたが、ファールからのリスタートに一瞬の隙があり、そこで失点して追いつかれてしまった格好。あの隙について、選手は悔やまれていると思う。結果論ですが、早いリスタートを選択していなかったら得点は生まれてないと思います。

なんにせよ、山梨学院の監督がコメントしていた通り、山梨学院vs青森山田は、10回戦って、山梨学院が1回勝てればよいような実力差(←多少の謙遜はあると思います)。その状況で、勝てる1回に導いた監督の指示や選手のガンバリは素晴らしいと思えたし、そのガンバリが勝利を掴む大きな要因になったと思います。

ロングスロー

“賛否両論”の戦術に昌平10番MF須藤直輝が言及「俺は好きだけどなぁ」…青森山田OBも「使える武器は使う」
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?321463-321463-fl

賛否両論とか書いてあるけれど、コメントみてても、全然、否定的な意見が無い。立派な戦術だと思う。

確かに高校サッカーとプロのロングスロー比率を比較すれば、圧倒的にプロは少ない気がする。J1だと、C大阪藤田選手くらいしか思いつかないくらい。

少ない理由は、チャンスになる確度だと推測する。ボールを扱う技術が高くないと、放り込まれたときに、チャンスになる確率が高くなり、技術高いと単純にボールを放り込まれても、チャンスにならないのだと思う。スローインのトラップをミスったりすることもプロだと少ないし。

とはいえ、コメントを読んでいると、確かに!と気がつくこともあった。

サッカーのスローイン、ポジションがかなりいい加減だよね。平気で5メートルくらいはゴールに近いところで投げ入れるシーンも目立つ。ロングスローが目立つようになると、もっと厳格になるのかもしれないけど。

「高校サッカーが主流である限り、日本が世界に肩を並べる日は来ない」というステレオタイプ

https://president.jp/articles/-/40040

海外大好きなんだろうな。

高校サッカーから巣立った選手がいる、高校サッカーに行ってしまったから巣立てなかった選手もいる。高校サッカーではなくクラブのユースを選択して、そこから巣立った選手もいれば、トップに上がれなかった選手もいる。

大昔の非科学的な根性サッカーは問題があったと言わざるおえないけれど、高校サッカーの強豪チームは、クラブチームと遜色ない練習をしているところもたくさんある。

Jクラブも増え、以前より、クラブチームを選択しやすくなっているのは間違いないし、ユースか?高校サッカーか?のメリット・デメリットも理解しながら、自分にあった進路を決定するべき。

地方でクラブチームも無いようなエリアでも、高校サッカーはある。これは大きなメリットだと思う。