大分トリニータ vs 川崎フロンターレ @昭和電工ドーム

川崎Fが強いのは、Jリーグを観ている人達にとって、既知だし、19位と沈む大分相手であれば、ほとんどの人が川崎Fの勝利を予想し、実際にそうなった試合だと思います。

大分・川崎F、双方、オリンピックの中断で休養十分、準備もしっかりできるだけの時間がありました。注目点は、大分側は新加入選手の融合、特に梅崎選手、呉屋選手。川崎側は、三笘選手、旗手選手のオリンピック組と、夏に移籍した田中碧選手が抜けた穴がどうなるのか?という点。また、ACLで負傷した小林悠選手や、Jリーグで負傷交代した大島僚太選手の具合も気になるところでした。

大分片野坂監督は、できるかぎり失点をしない状況を長くつくり、後半、一気に選手交代することで得点を奪いに行くプランだったのだと思います。結果として、得点を奪えず、逆に失点してしまっているので、プランは失敗でしたが、川崎相手にはこの戦い方しかないという戦術だったと思います。

特に、後半登場した、神戸から移籍の増山選手は、可能性を感じるデキだったと思います。

川崎は、大方の予想通り、抜けた選手の穴を感じないデキ。特に、橘田選手と宮城天選手は今後の大きな成長の可能性を感じられたと思います。

清水エスパルスvs川崎フロンターレ@IAIスタジアム

三笘選手、旗手選手不在でも戦力の差は明らかな戦力差でした。清水は前節の徳島戦よりもマシなのかもしれませんが、川崎相手に、ブロック作って守ってカウンターはリスクが高すぎです。清水には、カウンター気味のチャンスが2回ほどあり、ソンリョン選手止められていましたが、それ以外はほとんどチャンス無し。2回のチャンスで得点するというのは相当難易度が高く、敗戦当然だったかと思いました。

川崎Fは、ACL帰りの行動に制限があった状態、かつ、スタッフにコロナ陽性者がでたということの影響でコンディション的には良くなかった状況でも勝ちきる強さ。更に、ACLで初スタメンの機会を得た宮城天選手も戦力にカウントできるようなデキだったのもプラスといえますね。

三笘選手、田中碧選手が抜けた穴も、宮城選手、橘田選手をはじめ、若手の台頭で大穴にはならない感があります。

サッカーオリンピック代表予想(2021年6月7日付)

いわゆる18人の選択。もちろん、予想で、ジャマイカ戦次第で変更になる可能性もあります。

GK:
谷晃生
大迫敬介

DF:
冨安健洋
吉田麻也(OA)
酒井宏樹(OA)
旗手怜央
菅原由勢
橋岡大樹

MF:
遠藤航(OA)
板倉滉
田中碧
久保建英
相馬勇紀
三笘薫
中山雄太
堂安律

FW:
上田綺世
前田大然

名古屋vs川崎F@豊田スタジアム

ほこ×たて対決と言われた好ゲーム。結果は川崎圧勝の0-4。

試合の結果をわけたのは、山根視来選手のポジショニング。この日の山根選手は、ほとんど全然に顔をだしておらず、全く目立っていませんでした。裏のスペースを使わせないことを徹底したから。それにより、相馬選手は無力化され、名古屋としても、マテウス選手頼みになってしまい、マテウス選手は、主に谷口選手につぶされ、こちらも、ほぼ無力化されてしまったというところです。

ゴールデンウィーク中に、今度は、川崎ホームの等々力陸上競技場で同一カード。名古屋としては、サイドバックを使った攻撃をしない限り、豊田スタジアムでの結果の二の舞になりそうです。とはいえ、サイドバックを使った攻撃は、三笘選手、家長選手をフリーにする時間を増やしてしまうことになり、特徴である固い守備をある程度あきらめる必要があるので、悩ましいところだと思います。

川崎Fvs福岡@等々力

川崎は序盤苦しみましたが、結果3得点でいつものパターンかという感じですね。対昇格組ということ、中二日での試合ということもあり、前線のメンバーを入れ替え。

長谷川竜也選手は、ポジション的に三笘選手と比較されるのでかわいそうな面もありますが、スタメンであれば、得点という結果が欲しかったところ。小林悠選手が決められなかったセンタリングは良かった。

知念慶選手は、ほぼ背水の陣。このゲームでは、1点取ったので首の皮一枚繋がっている感じ。ポジション的にCBのみなってしまうので、このポジションも比べる相手がダミアン選手というところもありますが、もうすこし、全然で溜めを作れないと、かなりキビしい。技術はともかく、ダミアン選手があれだけ前線からチェイスしているのだから、少なくとも、その走力の部分では、ダミアン選手を上回る必要がある。アリバイっぽいチェイスが気になる。ムダ走りがイヤというのもわかるので、後ろの選手と連動して守備にいけるスイッチの入れ方を勉強してトライしてみてほしい。
彼がCBしかできないというトバッチリとして、小林悠選手が右で起用されるのも、小林選手にとってはかわいそう。小林選手は、CBで出場したいはず。

MoMだった遠野大弥選手。2年前までJFLって、どれだけ成長速度が速いんだよ!って感じですね。川崎レベルに達しています。

日本代表U24vsアルゼンチンU24@ミクニワールドスタジアム北九州

田中碧選手ひとり舞台でしたね。彼とボランチに入った板倉滉選手が居るだけで、こんなに内容が変わるのか?というのがよく理解できた試合。

一戦目でいまいち輝ききれなかった三笘薫選手・旗手怜央選手も田中選手、板倉選手のボランチコンビ時に出場させていたら結果が違っていたかもしれません。そのあたりは、運が無かった、いわゆる「もってない」だったのかも。

この2戦みるかぎり、便利すぎる旗手選手、王様田中選手はオリンピック当確と言って良いでしょう。

日本U24代表vsアルゼンチンU24代表@東京スタジアム

大人の事情で、味スタって言えなかったのはちょっと興味深かったですね。

試合は、ご存じの通り0-1でアルゼンチン。三笘不発とか、三好個人プレーすぎ、とか、いろいろとダメだしされてますが、実力がそのままでたというか、逆に、0-1で終われたのはプラスの材料だと思っています。欲をいえば、1-2でも構わないので点をとってくれたらな。。。という印象です。

三笘薫選手は不発だったのか?

はい。思ってる通りの活躍をしなかったと判断している人は少なくないと思います。ただ、うまくいっている場面もあった。その確率がJリーグでのプレーよりも悪かったのは事実だけど、それは、相手が強いからであって、仕方ないところ。
きになったのは、仕掛けの位置。もう4〜5メートル、ゴールに近い位置で、ボールを持たせてあげたかった。そうすることで、成功確率があがったのでは?と予想します。

圧倒的な足元以外の技術の差

明確に違っていたのは、ヘディングや身体に当ててのパスの精度。アルゼンチンはヘディングを単に跳ね返すだけでなく、味方へのパスにしていた回数が圧倒的に日本と違っていた。
ヘディングで、味方に渡すというのは、ガチンコ勝負をやっている場面では、かなりの技術が要求されると思います。というのも、ボールを見ながらパスする味方を探し、かつ、正確に飛ばすことを要求されるので。
この課題は、全選手が意識してほしいと思われる点だと感じました。Jリーグだけ観ていると、ヘディング技術が(アルゼンチンU24と比較して)格段に下手くそなことに気がつきにくいので。

なぜ、三笘選手は止められないのか?

本日、2021年Jリーグ開幕。ということで、去年、MVP級の活躍をした三笘薫選手のドリブルが何故とめられないのか?を語ってみます。

三笘選手は元々ドリブルの得意な選手です。

三笘選手、大学時代からドリブラーでした。2017年天皇杯で筑波大学が仙台に勝利した際(いわゆるジャイキリ)の時の1点目も長いドリブルからのゴールをしています。

【ハイライト】ベガルタ仙台×筑波大学「第97回 天皇杯 2回戦」 – YouTube

そして、2020年の衝撃だったのがこれ、

【川崎F 三笘薫|2020プレー集】ファン・サポーターが選んだ2021期待のJリーガー5人【2021のヒーローになれ】 – YouTube

このビデオの最初のシーン、川崎Fvs横浜FM@等々力の三笘選手のドリブルからの小林悠選手のゴール。一度は観たことがあると思います。

2つのドリブルからわかる基本的なこと、右足を多用して前進するスタイルであるということです(って誰でもわかることですが)。

特徴的なのは、小林選手へのラストパス。右側に居る選手に右足アウトでパスをしている。三笘選手は、このパスの精度が異様なまでに高いのです。それが象徴されるシーンがこれ

【公式】ハイライト:鹿島アントラーズvs川崎フロンターレ JリーグYBCルヴァンカップ GS 第2節 2020/8/5 – YouTube

ルヴァン杯対鹿島戦の旗手怜央選手にアシストした3点目(1:30〜)、左サイドの三笘選手が右サイドの旗手選手にグランダーのクロスを送るのですが、これが右足のアウト。ボールにかなりの回転がかかり、DFとGKの間を通り抜けて、逆サイドまでクロスが到達し、旗手選手は難なくゴールを決めます。このシーン、通常であれば、左足でクロスをあげる場面です。でも、三笘選手は右足のアウトサイドを使ってます。

この右足のアウトサイドがくせ者です。左足でのクロスであれば、キックの前動作で、DFはクロスを簡単に予測できます(単に切り返されてしまうこともありますが)。

右足のアウトサイドが使えることによって、前への推進と右へのクロスを同一動作の中で使い分けができています。

もう一度、横浜FMの70m級ドリブルを振り返ってみてください。チアゴ・マルチンス選手を股抜きした際は、前方斜めへのドリブル、その後、同じ動作での小林選手へのラストパスと、両方のパターンを繰り出しています。

では、どうやって止めるのか?

同一事前動作で複数の選択肢を持っている三笘選手を止めるには、

  1. 左足を使わざる終えない状況を作りミスをさせる
  2. 選択肢を複数のDFでカバーし、バックパスをさせる

くらいしかないのが現状だと思います。

早く4大リーグに移籍してください!って感じです。

三笘薫選手はいつ海外移籍するのか?

川崎以外のサポからすれば、早く海外移籍しろ!というのが三笘薫選手の2020年度のパフォーマンス。実際、海外移籍するとは思う。

では、いつ海外移籍するのか?

なんの根拠もない予想では、早くても2021年シーズンが終わってから。理由はひとつ。東京オリンピック出場機会を得ることを考えたら、少なくとも2021年前半には国内クラブに在籍していたほうが有利だから。