松本山雅FC 新体制発表会 2024

かなり良かった。巻きこみ力がすごかった。地元高校生を登場させたスローガンの発表や司会、選手登場時に会場からコールさせるところ。選手のモチベーションは爆上がりしたはずだし、会場の一体感もすごかった。

ふり返りは最小だったし、ビジネス面の話もほぼ無い。しかし、この熱量を最大にするのは新体制発表会の1つの完成形に近い手法なのかもしれない。

ヴィッセル神戸 新体制発表会 2024

コロナ前の新体制発表会のテイストをそのままYouTubeにも流した感じ。

昨年優勝ということもあり、成績に関して細かいふり返りは無し、営業的な話もバックが楽天で安定した収益があげらえているからか特に話は無し。

しかし、目的を絞っているからこそ、納得感あり(サポとしての満足度はともかく)。

ユニフォームの紹介と、それにともなう、ユニフォームスポンサーの紹介。

特徴無しの新加入選手紹介。メディアからの(想定内と思われる)質疑応答。

王道といえば、王道スタイル。これはこれで悪くないのだけれど、YouTubeライブで流すべきではなくて、録画し編集。会に参加してくれたメディアからの記事が出そろったくらいのタイミングで公開の方が良い。

とはいえ、これはこれで、新体制発表会の1つの完成形。

FC町田ゼルビア 新体制発表会2024

藤田代表の登場が無かったのが残念。予定してたのに急にこれなくなったのか、最初から、来る気がなかったのかきになるところ。いうのも、藤田代表が登壇するにしては、正直残念な舞台すぎた。最初から来る気なかったんじゃないかと、勘ぐってしまう。観客の頭がずっと映ってしまうようなステージだったり、セッティングだったり、悪い意味でサイバーっぽくなくて残念だった。

とはいえ、上田COOの説明は、昨年のふりかえり、チームの状況、売上、要改善点、等大まかにまとまっていて全体を理解するという意味では、短い時間で端的にまとまっていたと思う。

野津田で平均1万人目標。交通の不便さとスタジアムの大きさ考えると、かなりチャレンジングではあるけれども、どれだけアウェイ側がきてくれるのか?に寄るところは大きいけれど、絶対に無理等数字ではないから、多分、なんとかしちゃうんだろうなー。

柏レイソル 新体制発表会 2024

https://www.youtube.com/watch?v=7n6EZ8ep3mI

なぜか、埋め込めない。。。

今年、閲覧した中では、もっとも(よい意味で)驚きのあった新体制発表会だった。

主ターゲットはコアサポ。メディアに配慮しつつも、来場しているコアサポの満足度を1番に考えた構成だった。

まずは、MCが最高。長年レイソルに関わってきていたらしいフリーアナウンサー。クラブ寄りというよりはサポ寄りといえるような立ち位置もあり、客席側からのシンパシーがすばらしい。クラブ側の人間では突っ込めないようなネタも織り交ぜてくるあたりはさすが。それをゆるすレイソルも素晴らしい。

そして、林陵平さんの登壇。クラブOBでもあるから、「なんでこの人登壇しているの?」にもならないし、ある意味レジェンド。その上で、新加入選手の特徴を、解説者目線でディープに話せる。新加入選手は、自分自身の特徴を、自ら語るケースがほとんどで、「ドリブルをみてほしい」「パスが特徴です」的な、まったく、印象に残らない説明になるのだが、林さんが、新加入選手の特徴を話すことで、より特徴的に、より客観的な説明になり、イメージしやすい。

残念ながらサッカー選手は口下手少なくないので、林さんのような、第三者が話してくれたほうが、良いというのは大きな気づきだった。

浦和レッズ 新体制発表会 2024

主ターゲットはメディア。サポ向けのリアル発表会を浦和サポ向けに実施したら大変なコトになりそうだし。記者の質疑応答もYouTubeで流してしまうのは殺し、そこは中継無くていいんじゃないかな。

浦和の番記者による新加入選手を3名ずつ実施するのは良い、各自の特徴がわかりやすい。

それにしても、松尾選手のおとぼけは昔からだけれどもサイコーに面白いわ。

名古屋グランパス 新体制発表会 2024

来場するコアサポ向けのお披露目会。目的がハッキリしている分、エンタメ系に全振り(でもないけれど)しているのが心地よい。スタジアムDJのひとり舞台感があるけれども、サポ的にはいつも通りなんだろうなぁ、という印象。

山口GMのディープな話は、サポーターがクラブの状況を理解する上で重要だし、細かい点はともかく、方向性伝わる話だったと思う。

3つステートメント、毎年変えるスローガンではないという位置づけも良い。毎年変更しなければならないと思っているクラブもあるけれども、普遍的なスローガンなら、毎年変更する必要無いし、その方が地に足ついている印象。

横浜Fマリノス 新体制発表会 2024

観客を入れるわりには、短く終わるのね。というのが、観終わった時の印象。ユニ説明は、アディダスの広報担当。主要Jクラブだからこそできる芸当。

シティグループとの結びつきを意識させつつ、ここ数年の結果は正しい方法で進んでいることを客観的に説明。サポとしては中長期的にも安心できる内容。

監督記者会見は、YouTubeありの観客無しで、メディア向け。観客無しならYouTubeも無くて良かったと思う。

ファジアーノ岡山 新体制発表会 2024

安定の北川社長。思いは熱く、ビジネスは冷静に、をひしひしと感じる。冒頭の社長の話、100点と言っても良い。客観的に分析し、中長期的目線でモノゴトをすすめている印象。

2023年の成績は残念ながら戦略通りにいかなかったけれども、そこは勝負の世界、理詰めで思い通りに勝ち点積めないのサッカーの面白さ。

新加入選手紹介の部分は並。社長のソレと比較すると、熟考してほしいレベル。主ターゲット層が明確でないし、YouTubeで流せるレベルのエンタメになっていない。

FC東京 新体制発表会 2024

観客無しスタイルに賛否両論あるけれど、限られた時間で濃い内容を提供するのを目的するのであれば、オンライン開催は、手段として正しいという例。東京のアーバンなイメージを醸し出す演出は、オフラインのソレではなかなか実現できないところ。

新加入選手を一度に登場させないのもすばらしい。全員並べて同じ質問したって、何も印象残らない。FC東京の手法は、ひとりひとりにフォーカスさせるために効果的な方法。

ただ、観客無しスタイルにするのであれば、ライブ部分は要らない。全録画で作り込んでも良いと思われる。

他クラブにありがちなメディアによる質疑応答が無いのも好印象。メディアからしたら質疑応答をYouTubeで流されたりしたら、それこそ書くこと無くなってしまう。

清水エスパルス 新体制発表会 2024

4部構成。この独特のスタイル良いと思う。ライブでダラダラ見せられるのもつらいし、録画・編集後の公開なので、全体的な構成も洗練されている。
観る側としても、気になるところだけチェックしやすい。

そもそも新体制発表会は緊急性が求められるコンテンツではないので、録画編集の方が品質がたかくなり、本来、伝えたいことにしっかりフォーカスできるというメリットがある。デメリットは、視聴者とのインタラクティブ性がなくなること。たとえば、ライブで視聴者(サポ)から質問をうけられないというのもあるけども、そういった状況での質問はクオリティが低い傾向にあるので、そもそもインタラクティブ性は不要と思う。