浦和vs川崎F@等々力

川崎Fの攻略方法と、その攻略方法への対策方法

前半40分過ぎまでスコアレスで進んだ試合。川崎に対して浦和がよく対応しているともいえた試合。杉本健勇選手のシュートがチョンソンリョン選手にはじきとばされていなければ(どちらもすばらしいプレーだった)、展開は異なっていたかもと思える感じでした。

山根選手→小林選手への完璧なセンタリングとヘディングで川崎に点がはいるまでは浦和としては完璧な対応だったと言えるのでないでしょうか。ボール支配率も浦和側の方が高く、川崎としても攻める回数が減っている印象でした。

浦和がとった戦略

難しい戦略ではなく、陣形をととのえつつ、シンプルに前からハメていくという手法としては、簡単、ただし、体力的にはキビしいと言えるモノだったと思います。
なんだかんだで、川崎は最終ラインでボールを持つ時間が長くなると、リズムがでてきて、良い攻撃の回数が増えます。逆にいえば、最終ラインにプレッシャーをかけ続けられると、中盤でのパス回しにほころびがでてくるので、この日の前半40分程度まで、川崎としてはうまくいってないという印象になるんだと思います。

結局は、先制したことにより、浦和は更に圧力をかけざるおえない状況で後半にはいり、たてづづけの失点になるわけですが。

川崎として前からのプレスにどのように対応するか?

このあたりは相手の出方をしっかり見極めることが必要なんでしょうね。フォーメーション、圧力をかけてくる人数、そのあたりをしっかり見極めて、根気よく、プレスの回避を成功させることが大事です。相手からすると、何回かプレスをかけて、川崎側が少し長く蹴らせることに成功すればボールを回収できる可能性は高いです。ウラをかえすと、ここで回収できないと途端にピンチになるというところもありますので両刃の剣ともいえますが。

とはいえ、引いて構えて守るという戦術では、4231時代の川崎であれば、ともかく、433での川崎では、90分という時間を考えると失点する可能性は高いと思います。

川崎Fvs柏@等々力

川崎が前半攻めあぐねてた原因は大雨

雨は双方に影響があるわけだから、なにも川崎だけに影響があったわけではないのですけどね。当然、足元の技術が生命線な川崎にとって、2021年3月13日の大雨は大きな影響があり、川崎・柏のそれぞれの技術力の差が少なくなったので、前半はいつもの川崎らしくないところが散見されたという結果になったのだと思います。

さすがの水捌けの等々力陸上競技場。ほぼ雨がやんだというのもあり、後半は、かなり雨の影響がすくなくなったので、多少なりとも川崎ペース、柏はよく耐えてたと言えるでしょう。

最後は三笘選手の個の力のようになってしまいましたが、それでなくても崩せたとは思います。

川崎としては、あらためて、ピッチコンディションによりパスの崩しでの攻撃が思ったようにできないときの対策はしておくべきだな。と思いました。次節早速、例のハイブリッド芝ですしね。

川崎vs徳島@等々力

川崎目線で考えると課題の多かったゲーム。2:0で勝ち切れたのは良かったですが、この徳島戦が失敗だったのか?は、次節柏戦の結果次第ということになると思います。

選手を休ませられなかったのは大きな失敗か?

一戦一戦勝ち点を積み上げていくことは大事ですが、いつも以上に長いJリーグ、各選手の疲労回復具合は常に意識し、怪我人をださないことが重要です。

という観点で考えれば、アウェイ仙台戦からの中3日で、今年J2から昇格した徳島相手で考えれば、疲労の溜まっていそうな選手は休ませるべき試合でした。旗手選手、山根選手、田中選手は疲労度を考慮すべきで、フル出場させるべきではなく、前半で2点差になった時点で、途中交代させるべきでした。特に山根選手については、去年、RSBで数試合出場したジオゴ選手が退団しており、誰が2番手なのかすら正直わからない状態です。2番手を試すという点で、(少々徳島には失礼ですが)この試合を活用しなかったのは、失敗の可能性(=山根選手のケガ)を高くしてしまった感があります。
そのほか、三笘選手ももう少し早く交代させてあげたかったですし、家長選手も体調が心配です。
この後、柏、神戸、浦和と、徳島と比較すればJ1実績のあるチームの対戦が続くことを考慮した場合、鬼木監督はつねに「総力戦」と言っているわりには、徳島戦で選手を休ませられなかったり、まったく出場していない選手がいたりと総力戦になってない気がします。
さらに怖いのが、A代表・U24代表試合が今月末に予定されていること。上記選手の多くが呼ばれる可能性が高いので、代表ウィークにも休ませられない可能性が高いです。

川崎フロンターレはいつ負けるのか?

2021年、ゼロックス杯とリーグ3試合が終わったところだけれど、未だ負け無し。トレーニングマッチでも負けたという話しは聞こえてこないし、なんなら、2020年12月16日の浦和戦から公式戦8連勝(相手J1:7チーム、J3:1チーム)中。最後に負けたのは、2020年11月26日の大分戦までさかのぼる必要があるくらい負けてない。

去年の傾向

去年負けたのは、リーグ戦3試合(対:名古屋、札幌、大分)とルヴァン杯1試合(FC東京)の4試合だけ。負けた試合を調べてみると

  • 中2日
  • 川崎無得点
  • アウェイ2試合(名古屋・大分)、ホーム2試合(東京・札幌)

という状況。ここから判断すると、川崎が負ける条件としては、以下の2点。

1) 中2日、ホーム・アウェイは無関係?中村憲剛引退発表の影響?

2020年はどのチームも連戦で中二日は珍しいスケジュールではなかったですが、中3日の時には負けていません。ということ考えると、まずは、休養がとれていない時に敗戦の確率があがります。ホームかアウェイか?ということは、それほど影響していません。札幌戦は中二日ホームでしたが、直前の試合も東京戦ホームだったとので、移動で体力が削られるということはありませんでした。ただし、多くの人が超ビックリした、中村憲剛さんの引退発表から札幌戦までは中1日でしたので、精神的な消耗があったのかもしれません。

2)無失点

川崎が得点した試合は、川崎は負けていません。もちろん、引き分けの時もありますが。逆にいえば、川崎相手に失点してしまうと、よくても引き分けという結果が待っているということになります。

中2日を2021年の川崎のスケジュールにあてはめると

  • 4月14日vs広島(ホーム)(仮)可能性50%
    14日か15日開催なので、中2日になるかどうかわかりませんが、守備に定評のある広島戦が中二日であたります。広島は、移動が伴いますが、中三日で多少体力的に有利です。
  • 6月26日vs仙台(ホーム) 可能性20%
    一応、中2日。とはいえ、相手仙台も中2日、前節のスケジュール、川崎はホームで福岡、仙台もホームで清水。条件的には、仙台の方が悪いので、戦力的なモノを考えると、この試合も川崎有利かも。
  • 7月3日vs横浜FC(アウェイ) 可能性30%
    一応、川崎としてはアウェイ、前節も中2日のG大阪戦。川崎からしたら三ツ沢はアウェイにはならないので体力疲労的には、マイナス要因にはならない。とはいえ、横浜FCは中6日なので、体力面ではかなり有利。しっかり、川崎対策する時間もある。川崎相手に無失点で抑えられるか?ばポイント。
  • 8月28日vs札幌(アウェイ)可能性70%
    オリンピックの関係で夏場に等々力陸上競技場が使えない関係で、アウェイ連戦(阪神タイガースの甲子園みたいな状況)。札幌戦にいたっては、前節福岡アウェイからの札幌アウェイで中2日。ここが正念場。昨年負けてる相手ということもありますし、このタイミングでオールコートマンツーマンをやられたらキビしそう。

ここまで数字通りいくとはまったく思いませんが、9月まで無敗でいったりしたら、本当に伝説のチームになってしまう感じですね。ACLと怪我人具合によってどうなるのか?というのはポイントかと思います。

川崎F vs C大阪 @等々力

順不同での感想です。

サッカーの試合で最も盛り上がると言われる3対2の決着

アウェイ先制、ホーム追いつく、アウェイ勝ち越し、ホーム追いつく、からの、ホーム逆転。1番盛り上がって、ホームサポーターからすれば、ハラハラしつつ勝利するっていう最高って流れでした。サポ目線からすれば、安定して勝ってほしいところですけどね。
川崎目線でいえば、ビハインドになった状態の時間が短かったのは精神的に助かったところだと思います。後半の押し込み具合から考えれば、逆転の可能性をかなり感じました。C大阪としては、1発のカウンターにかけたって感じでしょうか。

大久保嘉人選手

彼について語らないわけにはいかないですよね。古巣相手に2ゴール。フィニッシャーとしての嗅覚・精度は、ベテランという域に達しても、衰えはないですね。
とはいえ、1点目のミドルシュートは、本人もビックリな軌道だったと思います。同じ軌道でシュートは打とうと思ってもなかなか打てないシュートでした。2点目は、再現性のあるゴールだったと思います。
2試合で3ゴール。J1 200ゴールの達成はキビしいかなーと思ってましたが、結構、現実味が帯びてきましたね。達成してほしいところ。

横浜FM戦に続きダミアン選手の気合いがすごい

身体は大きく体重もあるのですが、身体能力が高いという感じではないですが、GKへのプレス等、かなり気合いがはいってますね。副キャプテンの責任感なのもしれません。GKからしたら、なんだかんだでプレッシャーは感じるでしょうし、キックの精度が落ち、川崎側のボールになる可能性をあげていると思います。この試合では、2ゴール1アシスト、文句なくMOMでした。

川崎Fのひいた相手対策

541などのフォーメーションで、相手が守備的な陣形になったときの崩し方が安定してきましたね。広げておいてディフェンスの選手の間に入るというパターンがよくみられるようになってきました。俊足のFWが相手に居る時のケアさえしっかりしていれば、失点の確率も高くないと思いました。

名古屋vsG大阪、延期(中止)によるグランパスの神対応と、少々残念なサポーターの対応

試合当日に、コロナ陽性者が判明したことはニュースにもなっているのでご存じの人も多いと思います。その時の、名古屋の状況、まずはコレを最後まで観てください。

2021年3月3日(水) 名古屋グランパス、豊田スタジアムでの一日 – YouTube

当日発覚の対応、兎に角、大変だったと思います。紆余曲折あったでしょうが、最終的に、スタジアムで、公開練習に踏み切った、グランパスは素晴らしい対応をしたと思います。まさに超すばやい神対応だったと思います。

残念だったのは、公開練習の動画がYouTubeにアップロードされていること(それほど多くはないですが)。

勝敗に強く携わっているスタッフ(いわゆる強化部と呼ばれるひとたち)からすれば、練習はすべて非公開で実施したいのです。どんな些細な情報だって、対戦相手に伝えたくないのです。その些細な情報が勝敗に直結する可能性がありますから。

とはいえ、客商売。ファン・サポーターとの関わりは重要です。YouTubeの中でも語られている「だって水曜日でしょ。お仕事を調整された方が。。。」というコメント象徴するように、時間をやりくりして来場しようとしていた人達を、いかにがっかりさせないか?というところの判断が、公開練習の実施をおこなわせています。

ファン・サポーターだって勝ちたいですよね。であれば、必要以上の情報を他クラブにでないようにするのも、ファン・サポーターのつとめだと思います。

ちなみに公開練習だと、流石に戦術練習やコーナーキックのパターンなどは練習しませんが、怪我人の状況や、各選手の調子なんかがわかったりします。

川崎Fvs横浜FM@等々力

川崎の強さを改めて感じたゲームでしたね。感じたことを順不同で。

横浜FM GKオビ選手の足元が不安

ゴールキックの際も大きく蹴り出さない。ボールを保持しするサッカーな横浜FMだらなのか、オビ選手のキックに不安があるのかわからないですが、この試合中、オビ選手へのバックパスに不安を感じる部分が何度かありました、直接タッチを割ってしまうシーンもあったし。シュートストップはよいモノがあるけれど、横浜FMのサッカーをするなら、もう一段、足元の技術を高める必要があると思います。

川崎Fのワンツーは見事

本当に徹底してますね。あっさりワンツーを成功させて、チャンスを構築している。サッカーの中で基礎中の基礎といえる技術ですが、それだけで、歓声がでてしまうくらい。クラブによって戦術は違うにしても、全クラブ、川崎のワンツーをマネする練習をした方がよいのでは?と思うくらい。

横浜FM樺山選手は注目

前半で交代したのはプラン通りなのか、体力不足なのかわからないですが、彼のドリブルは、川崎の脅威になっていました。少し孤立する場面があったので、もう少しのサポートがあれば、もっと生きますね。川崎戦で目立ってしまったので、次節以降、対戦相手がどんな対策をしてくるのか?対策に屈しないのかというのが楽しみです。

前田大然選手の守備は驚異

後半から投入された前田選手、足元の技術というよりも、足の速さを生かしたスペースに走り込むのが特徴の選手ですが、彼の守備は結構効いてました。彼の素早い「寄せ」が結構なプレッシャーとなり川崎Fがボールロストしたシーンが何度かありました。これはポゼッションを指向するチームが相手の場合は、武器になる感じがあるので、注意が必要ですね。

ゼロックススーパーカップ2021感想。今年も川崎Fが独走しそうな予感

去年レベルの戦力で優勝できるなら、不安は、選手の怪我と、夏野移籍市場で、三笘薫選手、田中碧選手、旗手怜央選手に移籍の可能性があるくらいかな。

メディアにも、中村憲剛選手引退・守田英正選手移籍がマイナス要因として語られていて、マイナスであることは間違いないのだが、去年の最初の10連勝には、中村選手は全く絡んでないし、守田選手もスタメンではないことが多く、それでも、10連勝できたっていう事実を忘れてる(ふりをする)というのは、有識者としては認識甘いと思う。

後半に至っては、確かに守田選手は効いていた。実際、ベストイレブンに選ばれているメンバー。川崎は、守田選手の穴を埋めるべくして、シミッチ選手・塚川選手・小塚選手を獲得。小塚選手はスーパーカップではベンチにもはいっていなかったが、シミッチ・塚川両選手は、そろって出場。完全フィットとまでは言えないが、少なくとも、ブレーキになっているような状況では無かった。家長昭博選手が川崎にフィットするまで時間がかかったことを考慮すれば、予想以上の順応の速さと言える。特に後半途中まで出場した、シミッチ選手は、運動量こそ守田選手より落ちるかもしれないが、守田選手以上のボールの落ち着かせ方やパスのフィードを期待できる部分など期待以上な働きをする予感もある。

さらに、決勝点アシストの遠野選手や新卒の橘田選手のフィット具合も悪くないというのが確認できた。

という状況を考えると、スーパーカップという、ガンバ大阪相手の公開トレーニングマッチは川崎としては選手のフィット状況を確認できつつ、他チームからみても今年も川崎は要注意だな、と思わせることに成功したと言える。

それにしても、川崎Fのスカウト陣の打率の高さと、見限りまでの速さはすごい。

ゼロックススーパーカップ2021の位置づけ

難しい試合。リーグ戦に向けて、他チームにヒントを与える1戦といえるので、あまり手の内を見せたくないという思いはあると思う。

特にリーグ初戦で対する相手からすると、この試合でのスカウティングは大きな情報であり、初戦に向けてのアドバンテージになる。そういう意味で、横浜FM(川崎の初戦相手)と神戸(G大阪の初戦相手)はラッキーとも言えるかもしれない。

賞金も微妙、勝利で3,000万円、敗戦で2,000万円。この点からは、そんなにモチベーションはあがらない。(選手は勝利給があるかもしれないけど。)

とはいえ、メリットが無いわけではない。観客入りのトレーニングマッチと思えば、ガチとまではいかないにしても、それなりの強度で試合ができるのは最終調整としてはもってこいという見方もできるかな。。。と。だからこそ、特に経験の少ない選手にたくさん時間を与えてあげてほしいと思う。5人交代のレギュレーションだが、ベンチ入り選手、全員出してもよいくらいな方が本当はよいかもしれない。

選手は、怪我だけをしないで楽しいゲームをしてほしいな、本当に思う。

2021年新体制発表会勝手にレビュー 5「鹿島アントラーズ」

2021年新体制発表会勝手レビュー 4 の続き

鹿島アントラーズ

「2021 事業発表会見」ちょっと変わった名前。オンラインだけでの配信。30分以下という短時間。1月26日で遅めの開催だからか、新加入選手の登場も無し。

印象に残ったのはユニフォーム発表くらい。これも画像無しで、コンセプトを棒読みするので、よくわからんかったという印象が残ったというところ。

オンラインをターゲットにしているのに、「〇〇にあるとおり。。。」が画面に映ってないこともあって、準備不足な感は満載。

でも、30周年コンセプトビデオは歴史を振り返れてとても良かった。5.0点

クラブ日時
北海道コンサドーレ札幌1月16日
徳島ヴォルティス1月17日
大分トリニータ1月17日
清水エスパルス1月15日
ベガルタ仙台1月21日
川崎フロンターレ1月23日
FC東京1月25日
浦和レッドダイアモンズ1月18日
鹿島アントラーズ1月26日